ここ二日間、東オホーツクは雨です。
時よりすごい雨が降りました。
斜里岳山麓に向かう道道は通行止めにもなりました。
しかし、知床五湖、フレペの滝、原生林へは問題なく出かけることができました。
強い雨が降っても、森の中は、森の木々がクッションとなり、雨の勢いを衰えさせてくれます。
森の木々に落ちる雨音はかなり強いのですが、そのクッションを経て、落ちてくる雨水は、優しい感じがします。
もし森がなかったら、強い雨は、場合によっては地面の土砂を押し流す勢いにもなります。
しかし、日本の国土は国土面積の三分の二が森林です。
その森林があることで、地面は雨水を優しく吸収し、地面の腐葉土等とまざりあい、保水します。
これらは徐々に川に流れ込んでいきます。
森があることで雨水を自然はコントロールしているわけです。
雨が降れば、その雨が降っている事実を通じて、自然の姿を体験的に学ぶことができます。
さて、その雨が降っているフレペの滝の周辺の草原地帯では、この間シカの姿をほとんど確認することはできませんでした。
暑さのせいでシカたちは森の奥深くに待避してしまったようです。
しかし、雨が降り、かなり涼しくなったところで、シカたちはこの草原にある草を求めてやってきました。
周遊の道のかなり近くでシカを観察することができました。
前後の気象条件とこの日の雨を通じて、自然の姿の一端を学ぶことができました。
まさに森と生きものの関係を含めて・・・。森は生きているのことを実感しました。