2006年8月8日火曜日

東オホーツクは日本の稲作生産の北限

東オホーツクの農村景観の特徴は、じゃがいも、小麦、ビートに代表される畑作3品です。

しかし、女満別空港のある大空町には、どこまでも果てしなく続く水田地帯があります。

水田の中には、一枚(畦で区切られている水田の1区画)が2haもあるような北海道ならではの水田もあります。(本州の大規模稲作地帯の秋田県の大潟村でも一枚の田んぼは、1.25haです。)

東オホーツクは日本の米の北限です。

その昔、北海道の米は、国内の中でも屑米と称して、優良米のブレンド米として使うぐらいしか意味がないように言われた時期もありました。

しかし、品種改良を重ね。寒冷地でも育てやすいながらも味の良い米ができるようになり、雪光やきらら397の登場で国内でも味の良い米としての地位を徐々に確立していきました。

最近では「ほしのゆめ」や「ななつぼし」などかなり本州でも人気のある米が生産されています。

東オホーツクの米は、こうした一連の品種改良の成果の上にたって、オホーツクの特有の寒暖差のある気候を有利に活用し、有機質の投入等の工夫を重ね、一方で限りない減農薬に挑戦しています。

冷涼な気候のおかげで、本州に比べると病虫害の発生率が少なく、安全性でも申し分のない良質も米が収穫されてきています。

生産者の中には、北海道の米の味をよくする動きの中で初期に生産された雪光を作り続けている方がいらっしゃいます。

この米の特性は、アトピーなどの問題が出ているお子さん等が食べられるお米となる場合が多く、成果が出ているお子さんも少なくないとのことです。

冬季には、雪の積もった水田に白鳥が立ち寄る景観を見ることもできます。
 
空きの収穫時期には、大空町内で地元の米を販売しているところもありますので、機会がありましたら、オホーツクの米も味わっていただきたいです。




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