ちょっと自然じゃない、コンクリート護岸のなかの不自然な光景ですが、網走湖に注ぐ国道脇の水路の川を上ろうとするサケたちです。
これをみて「うわーすごい自然!」と普通は感激しますが、実情はこのすぐ上にサケマス孵化場があり、ここで生まれたサケたちが生まれた場所に戻ってくるという習性で来ているのです。
このように習性をうまく使った漁業には関心させられます。
このあと自然産卵できる(させてもらえる)魚がいるかはわかりませんが、孵化事業のため下流で一網打尽にするだけじゃなくて自然産卵もさせる、という方法が最近とられはじめているようで、そのほうが当然生態系や遺伝的なバランスの面でもいいことなのでしょう。
孵化事業もしっかり持続して、かつ昔のようにサケがたくさん自然産卵できる、なんていう時がくればいいと思っています。